トロント

オンタリオ州の州都で、カナダ最大の国際都市。
古くから、毛皮の交易所として栄えた。オンタリオ湖岸という地の利を活かして、現在も貿易や金融の中心としての役割を果たしている。トロントとは、先住民の言葉で「人の集まる所」。英国、フランスをはじめ、イタリア、中国、インド、ポルトガルほかのさまざまな移民が集まり、文化面でも多様な民族性をもつ。また、摩天楼と歴史ある古い建物が共存するなど、新旧の交錯する街でもある。再開発されて、マーケットやイベント広場が集中するウォーターフロントも人気を呼んでいる。
オタワ

かつてリドー運河の建設と材木業の拠点として栄えた街。
カナダの首都なのに、高層建築物も広い街路もない、咲き乱れる花を運河の水に映すのどかで美しい街だ。英国系のオンタリオとフランス系のケベックの州境に位置し、両文化の架け橋となるようにと首都になった。国会議事堂、最高裁判所などの政治・司法の最高機関のほか、美術館、博物館、国立芸術センターなどの文化施設も充実している。
2月開催のウィンタールード、5月のカナディアン・チューリップ祭、6月末から7月初めのカナダ記念日には、たいへんな賑わいを見せる
キングストン

オンタリオ湖の北岸、セント・ローレンス川とリドー運河の起点に位置する美しい町。
19世紀には、五大湖地方屈指の造船と軍事の拠点かつカナダ植民地の中心として栄え、今も当時の美しい石造りの建物を多く残している。イギリス的な町だが、元々は17世紀にフランスのフロントナック総督によって毛皮交易所が置かれたのが始まり。その後、フランス、イギリスと支配者は変わったが、軍事拠点としての性格は変わらず、今も王立士官学校などの施設が置かれている。地元産の石灰岩で建てられた建物を見ながら、公園を散歩するのも気持ちいい。
ケベック

セント・ローレンス川に突き出た断崖の上に広がる城塞都市。
1608年にフランス人によって町の基礎が築かれた。以来、多くの入植者を迎え、毛皮取引をはじめとする商業活動の拠点となり、政治・軍事の拠点としても栄えた。18世紀半ばの英仏戦争の結果、イギリス領となったが、ケベック州の州都となった現在も、旧市街にはフランス風の古い建物が多く残り、住民の約90%がフランス系、公用語もフランス語と、フランス文化の影響を強く残している。シャトー・フロントナックを中心に、城壁に囲まれた、中世の香り漂う旧市街の街並みが美しい。
大陸横断鉄道

カナダの鉄道は、ビア・レイル・カナダ(VIA)によって運営されている。
大陸横断鉄道カナディアン号は、ジャスパー経由でバンクーバー~トロント間の約4500キロメートルを4日間かけて走る。週3便運行。鉄道建設は、19世紀末。西部山地の急勾配や、スペリオル湖北方のカナダ楯状地の開削など工事は困難を極めたが、その一方で、大草原地帯では1日に10キロメートルの線路が敷かれた。この人力での鉄道工事の最高記録は未だに破られていない。車両の豪華な設備と車窓からの大自然の眺めが列車の旅をより素晴らしいものにしてくれている。
